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  1. 学位論文
  2. 学位論文

環境技術を専門家から一般の人へ短くわかりやすく伝えるためのケーススタディ

https://doi.org/10.18997/00004336
https://doi.org/10.18997/00004336
3a8754bd-9675-40c0-9239-ab78264ce3a7
名前 / ファイル ライセンス アクション
sei_k_243.pdf sei_k_243.pdf (2.1 MB)
アイテムタイプ 学位論文 = Thesis or Dissertation(1)
公開日 2016-01-25
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_db06
資源タイプ doctoral thesis
タイトル
タイトル 環境技術を専門家から一般の人へ短くわかりやすく伝えるためのケーススタディ
言語 ja
タイトル
タイトル A Brief and Effective Explanation of a Technology for the Environment to Ordinary People in Science Communication - A Case Study Using a Method for Recovery of Several Metals
言語 en
言語
言語 jpn
著者 泉, 優佳理

× 泉, 優佳理

ja 泉, 優佳理

ja-Kana イズミ, ユカリ

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抄録
内容記述タイプ Abstract
内容記述 専門家が一般の人に環境技術の専門的な知識を伝達する場合としては、一般の人の興味を醸成する市民講座やサイエンスカフェなどのサイエンスコミュニケーションや、廃棄物処分場建設予定地で近隣住民の人と事業者で行われるようなリスクコミュニケーション、事故や災害時に緊急に行われるクライシスコミュニケーションと、状況によって専門家からの伝え方も異なる。科学技術コミュニケーションの研究は多く行われているが、教育や心理関係の研究者による研究が多く、実際の当事者である科学技術の専門家が自ら関わる研究は少なく、環境技術に関して専門家の立場で伝達を行い、テスト式での理解度の確認やインタビューなどで自らその伝達状況を確かめている研究は知る限りではない。そこで本研究はリスクコミュニケーション等で、専門家から一般の人へ環境技術に関する専門知識がわかりやすく伝えられることを目的として、専門家が把握すべきリスクコミュニケーションの実際の状況把握と、それに基づいた伝達方法の試行と理解状況の確認、および理解度に影響を及ぼす因子の探求を行う。(1章)本研究ではまず、リスクコミュニケーションの実際の状況把握のために、東日本大震災によって発生した、放射能の影響が懸念された災害廃棄物の広域処理の受け入れ検討に関して行われた北九州市でのリスクコミュニケーションの状況を客観的に可視化した。環境技術の専門家がタウンミーティング等の説明応答者として関わったこの事例に関して、地方自治体がホームページに公表している参加者アンケートの自由記述データを、フリーで公開されているテキストマイニングのソフトを用いて分析した。市外からの参加者が35%で、参加者の年代層も若い全市的なタウンミーティングでは、“絶対反対”という強い拒絶がみられる一方、地元説明会・住民説明会では、不安もみられるものの復興支援の意見が多く、従来廃棄物処分場建設でいわれるNIMBY現象とは異なる可能性がみられた。一方、どの説明会の分析図にも「時間が短い」という意見がみられ、限られた時間の中で住民が知りたい情報が十分に伝えられていないことがわかった。“ヤジが多い”という言葉もみられる状況の中で、応答にあたる専門家は、短くわかりやすく伝えなければならない状況がわかった。(2章)次に、前述の状況分析をうけて、環境技術を短くわかりやすく伝えるための試行とその理解状況の確認行うために、自らが関わる金属回収技術Salt Extractionを題材に、専門家の立場で2つの社会実験を行った。まず、プレゼンテーション(以下、プレゼンと記す)の難易度や構成の順序を変えた4つの異なるプレゼンを作成し、それを一般市民のモデルの公立大学の文系学部の学生に行い、それぞれのプレゼンの理解度の違いをテスト式の質問等によって検証した。その結果、プレゼンの構成によって理解度に違いが見られ、“たとえ”や元素記号の使用などについての留意点を得た。専門家のモデルと考える国立工業大学で該当分野を専攻する学生にも同一の実験を行ったが、一般市民と専門家では知識や理解しやすいプレゼンに関しても違いがあった。(3章)次に、4つのプレゼンモデルの中で最良の理解を得たプレゼンに改良を加えて作成したひとつのプレゼンを、スノーボールサンプリングで募集した20代から70代までの男性・女性101人の一般の人に、対面で実証実験を行った。内容は、環境技術のプロセス自体と、その社会的意義である。理解度をテスト形式、感覚的な理解、キーワード記入の3種類の方法で検証し、自由記述と面接調査もあわせて行うことにより、一般の人に専門的な知識を伝える時に留意する点や、理解をさまたげる理由および理解度に影響を及ぼすものは何かを調べた。おおむね良好に理解されたプレゼンだったが、より理解されるための留意点も見出された。義務教育で習う言葉でも日常的に使われていない言葉は“専門用語”と思われ理解を阻害することなど、専門家が伝達する時に気をつけなければならないことがわかった。一般の人の理解度に影響する可能性のある因子として、実証実験参加者の理解度と理科学習歴、理系意識等の比較を行った結果、60歳以上の年齢層で理解度に個人差が大きいことがわかった。また、学校での理科学習歴が多く長いほど、科学の基礎的な知識があり、新しい知識に関する理解度も高く、理科学習終了後の経過年数が多くても理解度に大きな低下はみられなかった。一方で「自分は理系」と思うか否かと理解度には相関がみられなかった。(4章)学校教育において理科教育を長く多く受けた人は、学校での教育を終えた後も、業務や様々な機会を通して科学技術に関する知識を得ていることが多いと考えられ、これが新しい科学技術の専門的な内容の理解にもつながっていると本研究の結果から推測できる。学校において理科教育をしっかり受けることや、学校教育を終えた世代でも、さまざまな形で科学技術情報を学ぶことで、リスクやクライシスで新しい問題に対峙した時も、新しい科学技術の情報に関しての理解が容易にできると今回の結果より考える。そして環境技術を含めた科学技術の専門家は、平素においても一般の人に情報発信を行うことで、そのための貢献ができると考える。なお、社会実験用に制作したプレゼンは義務教育程度の内容にして、約7分間で、トピックスごとの時間配分等を示しているため、分野が違っても他の環境技術に関してプレゼンを行う場合の参考になると考える。本研究はひとつのケーススタディではあるが、これまで行われることが無かったリスクコミュニケーション等のための、環境技術を専門家から一般の人へわかりやすく伝えるための具体的な研究として意義があると考える。今後の専門家からの伝達の課題としては、参加者になんらかのバイアスがある場合の伝え方や、インタープリターなどを介した場合の伝え方、図を使わない伝え方などがある。また広義で、教育機関における理科教育や大人になってからも科学技術等を学ぶ機会の創造と実践が課題となる。(5章)
目次
内容記述タイプ TableOfContents
内容記述 1章 序論 ||2章 災害廃棄物広域処理に関するリスクコミュニケーションにおける参加者アンケートの分析||3章 環境技術の専門的な知識を簡潔にわかりやすく伝える構成の試行と比較||4章 環境技術を簡潔にわかりやすく一般の人に伝える社会実験||5章 結言
備考
内容記述タイプ Other
内容記述 九州工業大学博士学位論文 学位記番号:生工博甲第243号 学位授与年月日:平成27年9月25日
キーワード
主題Scheme Other
主題 科学技術コミュニケーション
キーワード
主題Scheme Other
主題 専門家
キーワード
主題Scheme Other
主題 可視化
キーワード
主題Scheme Other
主題 リスクコミュニケーション
キーワード
主題Scheme Other
主題 短く
アドバイザー
白井, 義人
学位授与番号
学位授与番号 甲第243号
学位名
学位名 博士(学術)
学位授与年月日
学位授与年月日 2015-09-25
学位授与機関
学位授与機関識別子Scheme kakenhi
学位授与機関識別子 17104
学位授与機関名 九州工業大学
学位授与年度
内容記述タイプ Other
内容記述 平成27年度
出版タイプ
出版タイプ VoR
出版タイプResource http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85
アクセス権
アクセス権 open access
アクセス権URI http://purl.org/coar/access_right/c_abf2
ID登録
ID登録 10.18997/00004336
ID登録タイプ JaLC
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Ver.1 2023-05-15 12:47:22.866239
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