@article{oai:kyutech.repo.nii.ac.jp:00006664, author = {池田, 朋弘 and Noda, Nao-Aki and 野田, 尚昭 and Sano, Yoshikazu and 佐野, 義一}, issue = {7}, journal = {機械の研究}, month = {Jul}, note = {一発破壊(中でも脆性破壊)に関する評価法として,引張試験の他にシャルピー衝撃試験が工業的に広く普及している.そのため,新材料の適用を考える場合に候補材のシャルピー吸収エネルギ値が従来材と比べて低いことで,ユーザー,中でも設計技術者が材料の一発破壊に対して大きな不安を持つことがある.前回,典型的な例として,高Si球状黒鉛鋳鉄について述べた.高Si球状黒鉛鋳鉄は,近年,新材料として欧州を中心に構造部材への適用が検討されているが,常温から低温側において従来材よりもシャルピー吸収エネルギ値が低い.このことが懸念され,同材料の産業への適用は未だに限定的である.しかしながら,シャルピー衝撃試験を設計強度評価法として用いることには,その妥当性に疑問が持たれてきた. シャルピー衝撃試験は,振り子式のハンマーにより試験片を破壊させる手法であるため,実際の使用環境に合わせて試験速度を任意に変えることが困難である.したがって,シャルピー衝撃試験は,往々にして実際とはかけ離れた高速側のひずみ速度条件下での評価となる場合がある.図1.1に,各産業分野で想定されているひずみ速度を静的から超高速までに分類して示す.併せて,静的から超高速までの各ひずみ速度にそれぞれ対応できる試験方法も示す.図1.1より,自動車分野や建設機械分野における衝撃部材のひずみ速度は,シャルピー衝撃試験と同程度であり,衝撃の領域に分類される.一方で,多くの構造部材,特に橋梁分野や船舶分野などにおける溶接構造部材が受ける最も厳しいひずみ速度は,動的の領域であり,より遅いひずみ速度の引張試験やより速いひずみ速度のシャルピー衝撃試験では対応していない. そこで,まずはシャルピー衝撃試験と同様の形式で試験速度を変化させた場合について考える.本稿では,シャルピー衝撃試験と同形状の冶具と試験片(Vノッチ試験片)を用いて,高Si球状黒鉛鋳鉄について,静的から動的の領域のひずみ速度範囲において様々な試験速度で高速三点曲げ試験を行い,吸収エネルギ値とひずみ速度の関係を調べた結果について述べる.また,最大強度(切欠き三点曲げ強度)とひずみ速度の関係も調べ,吸収エネルギ値のひずみ速度依存性と比較検討する.さらに,各産業分野で用いられてきたフェライトーパーライト基地球状黒鉛鋳鉄における評価結果と比較検討することにより,高Si球状黒鉛鋳鉄の幅広い分野への適用の可能性について考察する., この論文は乱丁のため、機械の研究 第70巻 第8号に再掲された}, pages = {544--554}, title = {球状黒鉛鋳鉄における切欠き強度の新たな評価方法(3) ―切欠き三点曲げ強度に及ぼすひずみ速度の影響―}, volume = {70}, year = {2018}, yomi = {ノダ, ナオアキ and サノ, ヨシカズ} }