WEKO3
アイテム
マウス舌後方に存在する味覚器の巨視的構造と味蕾細胞数の定量的解析
https://doi.org/10.18997/00008366
https://doi.org/10.18997/00008366ed6823e9-8189-4778-8b3d-ad3c0b090d6e
| 名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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| アイテムタイプ | 学位論文 = Thesis or Dissertation(1) | |||||||||
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| 公開日 | 2021-06-11 | |||||||||
| 資源タイプ | ||||||||||
| 資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_db06 | |||||||||
| 資源タイプ | doctoral thesis | |||||||||
| タイトル | ||||||||||
| タイトル | マウス舌後方に存在する味覚器の巨視的構造と味蕾細胞数の定量的解析 | |||||||||
| 言語 | ja | |||||||||
| 言語 | ||||||||||
| 言語 | jpn | |||||||||
| 著者 |
緒方, 貴宏
× 緒方, 貴宏
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| 抄録 | ||||||||||
| 内容記述タイプ | Abstract | |||||||||
| 内容記述 | 哺乳類の味覚器は味蕾であり、口腔内では舌と軟口蓋に多く存在する。舌の前から2/3を舌前方、1/3を舌後方とすると、舌前方に茸状乳頭、舌後方に有郭乳頭と葉状乳頭と呼ばれる部位がある。この乳頭に味蕾が存在する。味蕾は4種類(Ⅰ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型)の味蕾細胞が集まった細胞集団であり、その構造はニンニクの鱗茎に似た立体的構造を持つ。味蕾細胞はGα gustducinをはじめとする細胞内情報伝達分子を有しており、これをマーカー分子として細胞型を識別することが可能である。味蕾細胞は、味物質を受容する。味物質に含まれている味情報は、味蕾細胞内で生体情報へ変換され、味神経へと伝達される。これにより味神経応答が生じる。味神経には舌後方を支配する舌咽神経と、舌前方を支配する鼓索神経がある。これまでの味神経レベルでの報告では、同じ濃度の味物質で味刺激したにも関わらず、舌咽神経と鼓索神経の神経応答に差異が確認された。また、甘味刺激を与えた場合、鼓索神経は舌咽神経よりも大きな神経応答を示し、苦味刺激を与えた場合、逆に舌咽神経の方が大きな神経応答を示した。酸味刺激では両神経に顕著な差異はなく、旨味刺激では旨味物質によって神経応答が異なり、塩味刺激では舌咽神経が大きな神経応答を示すことが報告された。この興味深い実験事実は、味蕾を構成する味蕾細胞数や細胞型の割合などの味蕾細胞レベルに起因していると私は仮定し、マウス舌後方の有郭乳頭および葉状乳頭に存在する味蕾細胞数に対して定量的解析を試みた。解析に際しては、味蕾を含む舌上皮を剥離し固定化後、染色処理したプレパラートを作製し、レーザー共焦点顕微鏡により連続光学的切片像を取得する手技を用いた。同様の手技が茸状乳頭味蕾および軟口蓋に適用されていることから、口腔内の各部位間での比較もおこなった。なお今回の観察対象である有郭乳頭、および葉状乳頭はトレンチ(溝状構造)を有しており、トレンチの内側面に味蕾を多く含む。そのため、プレパラート作製を含む新規の観察方法を独自に開発し、定量的解析をおこなった。その結果、以下の4点が明らかとなった。(1).味蕾最大断面積と味蕾細胞数、および各マーカー分子の免疫陽性細胞数は、比例関係を示した。つまり、味蕾最大断面積から、味蕾細胞数が算出可能である。さらに、マーカー分子に対し免疫陽性となる味蕾細胞密度を、その味蕾の味蕾細胞密度で割ることにより、細胞型の割合も算出可能である。このような定量的な数値は、味覚異常を示す遺伝子組換マウスや味覚異常を引き起こす医薬品などが味覚器の構造や細胞数に及ぼす影響を研究する上で重要であり、味覚器の定量的解析に本研究方法が有用であることを示す。(2).SNAP-25免疫陽性細胞密度は、舌後方につれ高くなった。Ⅲ型細胞は酸味受容以外にも機能があり、いくつかのサブタイプに分類できるらしい。舌前方と舌後方の支配神経の酸味刺激応答に差異がないことから、Ⅲ型細胞のうち味蕾細胞間ネットワーク形成機能を有するⅢ型細胞の細胞密度が、部位により異なると考えられる。(3).甘味・苦味・旨味および塩味を受容するⅡ型細胞の免疫陽性細胞密度は、舌後方に近づくにつれ高くなった。味神経応答に関する報告を考慮すると、Ⅱ型細胞の味受容体が部位によって異なると考えられる。(4).有郭乳頭味蕾、葉状乳頭味蕾ではⅡ型細胞の内、Gα gustducin免疫陽性細胞は60%未満であった。他の部位ではほぼ100%であるため、細胞内情報伝達を構成する三量体Gタンパク質のサブユニットが、部位によって異なると考えられる。本論文は四章から構成される。第一章では研究背景として味蕾の口腔内分布や、味蕾を構成する味蕾細胞の構造分類、および味物質を受容した際の味細胞の情報伝達機構、また味蕾の神経支配と組織学的知見に関して紹介する。その後に本研究の目的を述べる。第二章では新規に開発した観察手技となる剥離舌上皮の取得、固定化、ならびに蛍光染色、有郭乳頭と葉状乳頭の切断処置およびレーザー共焦点顕微鏡での観察と解析方法について述べる。第三章では定量的解析によって得られた結果について述べる。本研究で得た有郭乳頭味蕾、および葉状乳頭味蕾の解析結果に加え、同様の観察手技で得られた茸状乳頭味蕾、ならびに軟口蓋味蕾の解析結果との比較もおこなう。第四章では本研究で明らかとなった有郭乳頭味蕾、および葉状乳頭味蕾の構造と、味蕾細胞の内訳、ならびに発現している細胞内情報伝達分子の差異から考えられる味蕾細胞の新たな分類や役割について考察し、本研究から得られた知見に基づく味覚研究の展望を結語に述べる。 | |||||||||
| 目次 | ||||||||||
| 内容記述タイプ | TableOfContents | |||||||||
| 内容記述 | 第一章 研究背景||第二章 有郭乳頭味蕾および葉状乳頭味蕾に対する定量的解析法||第三章 結果||第四章 考察 | |||||||||
| 備考 | ||||||||||
| 内容記述タイプ | Other | |||||||||
| 内容記述 | 九州工業大学博士学位論文 学位記番号:生工博甲第408号 学位授与年月日:令和3年3月25日 | |||||||||
| キーワード | ||||||||||
| 主題Scheme | Other | |||||||||
| 主題 | 味蕾細胞 | |||||||||
| キーワード | ||||||||||
| 主題Scheme | Other | |||||||||
| 主題 | 共焦点顕微鏡 | |||||||||
| キーワード | ||||||||||
| 主題Scheme | Other | |||||||||
| 主題 | 免疫染色 | |||||||||
| キーワード | ||||||||||
| 主題Scheme | Other | |||||||||
| 主題 | 定量的解析 | |||||||||
| キーワード | ||||||||||
| 主題Scheme | Other | |||||||||
| 主題 | 巨視的構造 | |||||||||
| アドバイザー | ||||||||||
| 大坪, 義孝 | ||||||||||
| 学位授与番号 | ||||||||||
| 学位授与番号 | 甲第408号 | |||||||||
| 学位名 | ||||||||||
| 学位名 | 博士(学術) | |||||||||
| 学位授与年月日 | ||||||||||
| 学位授与年月日 | 2021-03-25 | |||||||||
| 学位授与機関 | ||||||||||
| 学位授与機関識別子Scheme | kakenhi | |||||||||
| 学位授与機関識別子 | 17104 | |||||||||
| 学位授与機関名 | 九州工業大学 | |||||||||
| 学位授与年度 | ||||||||||
| 内容記述タイプ | Other | |||||||||
| 内容記述 | 令和2年度 | |||||||||
| 出版タイプ | ||||||||||
| 出版タイプ | VoR | |||||||||
| 出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||||
| アクセス権 | ||||||||||
| アクセス権 | open access | |||||||||
| アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 | |||||||||
| ID登録 | ||||||||||
| ID登録 | 10.18997/00008366 | |||||||||
| ID登録タイプ | JaLC | |||||||||